ついに開幕!ノートルダムの鐘初日公演
みなさんこんにちは。
ついに本日、待ち焦がれた
ノートルダムの鐘名古屋公演が開幕しました。
開場、20分前にはすでに入場待ちの列ができて、劇場の前でファンのみなさんが今か今かと待っていました。
開場し、ロビーに入ると協賛企業からのお花が飾られていました。
中日新聞、NTT、JR、名鉄、近鉄、積水ハウス、さらに、ウォルトディズニー社、ディズニーシアトル。
ロビーはお祝いムードに包まれています。
先日、CATSの初日公演に行った際は、ロビーに人がごった返していましたが、名古屋四季劇場は比較的ロビーが広いのでそんなに混雑はありませんでした。
グッズ売り場、パンフレット売り場もしっかりと列ができており、トラブルはなさそうです。
とにかく活気にあふれていました。
ロビーから、劇場内に入ると当たり前ですが、リトルマーメイドのときの緞帳はなく、さざ波の音もない。
舞台には立派なノートルダム大聖堂がそびえています。
なんか、名古屋じゃないみたいで一緒に行ったミューオタ友達とともにそわそわしちゃいました。
まだ、名古屋にノートルダムが来てくれたことを受け入れられないというか現実味がなくて 笑
さてさて、本日の注目のキャストはこんな感じです。
飯田達郎カジモド
宮田愛エスメラルダ
野中万寿夫フロロー
清水大星フィーバス
阿部よしつぐクロパン
ここからはカジモド、エスメラルダ、フロローについてレポートしますね。
まずは主役の飯田達郎さん。
圧巻の一言に尽きます。
横浜で拝見した時よりもずっとパワーアップしていてほんとに驚きました。
達郎カジモドは1回しか見たことがなかったので、今までとの違いに気付けるか少し不安でした。
が、随所でパワーアップしていて演技も歌唱も洗練されています。
1幕では5歳児を意識して演じたというなんとも子どもらしいカジモド。
赤子のときから大聖堂の中だけで生活し、ご主人様フロローとしか関わらずに育ったら精神的にはこのくらい発達が遅れるんだろうな、と説得力のある子どもらしさです。
じっとしていられず、手を常に動かしているところや目をきょろきょろさせ、落ち着きのない感じ、リアルに幼い子どものようでした。
2幕は特に終盤の迫力が凄すぎて全身に鳥肌が立ちました。
特によかったのが、「言いましたよね。ご主人様。ぼくはすごく強いって!」のシーン。
今までみ観たカジモドは、達郎さんも含めて皆さん、声を張って強く発声されていましたが、今日の達郎さんはフロローの耳元で囁くような言い方。
フロローを脅している感じです。殺気をめちゃくちゃ感じました。
マジで怖いです。癖になる怖さ。フロローよりも誰よりも怖かったです。
カジモドの障害の表現もさらに強くなっているように感じました。
声のしわがれ具合も増していますし、姿勢も以前よりも崩れているように見えました。
さらに歌うときの声とセリフをしゃべるときの声の差が小さくなったように感じました。
カジモドの歌は音域が広く、ハイトーンも多いので歌うだけで喉にかなりの負担がかかると思うのですが、歌に余裕ができたからこそ声質をアレンジできるようになったのかなと感じました。
石になろうのハイトーン「こーこーろぉぉぉぉー!閉ざしてーーー!」
前回の達郎さんは少し苦しそうでちょっと心配になる声でしたが、今日は楽々出している感じで、「ろぉぉー!」の声の切り方がとても良かったです。
文字で表現するのは難しいですが、カジモドの葛藤や苦しみがこの1音に込められている感じですね。
カジモドの歌う曲にはちょくちょくロングトーンが出てきますが、ずっと聴いていたいと思える美声でした。
歌唱に関してはかなりのブラッシュアップがされたようです。
ほんとに必見です!!
ヒロイン 宮田エスメラルダ
やっぱり宮田さんの魅力は妖艶で色気のあるダンスです。
エスメラルダの魅せ場、「タンバリンのリズム」では私の視野の中に宮田さんしか入らないくらい目が釘づけでした。
きれいなおみ足と美しいスカートさばきをぜひご注目いただきたいです。
そしてなぜあれだけのダンスをしながら、あんなにのびやかで品のある声が出るのか。あの声、私もほしいです 笑
男3人がエスメラルダに惚れて人生を狂わせていくのは当然と言えるでしょう 笑
そうそう。演出変更なのか、宮田さんのアレンジなのかは分かりませんがフィナーレの「ここに戻れたのね。なんて美しい朝なの」って世界の頂上リプライズの部分、息絶え絶え歌っておられました。瀕死状態。
なので、カジモドの腕の中で生き絶えるシーンすごくナチュラルです。
野中フロロー
野中さんは、ライオンキングのスカーや美女と野獣のガストン、夢から醒めた夢のヤクザなど悪役を多数演じてきた方です。
今回のフロローもまさに適役という感じです。
野中フロローは怒りの沸点が低いです。ちょっとしたことですぐイライラしていました。
カジモドを育てるのは不本意だが、生まれながらに定められた義務だから仕方ないという印象を受けました。
そして、フロローの魅せ場はやはり「地獄の炎」。曲調が変化する「私は!悪くない!」のところが特に熱が入っていて狂気を感じました。
エスメラルダの赤いスカーフを頬にすりすりするシーンでは、思いっきりすりすりしたいけど、神様に見られているという怯えを感じました。
芝フロローは気持ち悪さがにじみ出ていますが、野中フロローはカジモドやエスメラルダに上から目線で偉そうな態度を取りながらも、常に何かを恐れている異常さを感じました。
とにかく、ノートルダムの鐘は東京、京都、横浜公演を経てブラッシュアップを重ね、何倍も素晴らしい作品になっていました。
迫力とパワーに圧倒される、とてもエネルギッシュな舞台でした。
現時点で3月末までのロングラン公演が決定していますのでさらなる変化を遂げることでしょう。
今日も公演後、拍手が鳴りやまず、会場はスタンディングオーベーション。
終演後は「もうすごいしか言えない。」「言葉が出ない。」と観客が口々に言うほどです。
私は魂を吸い取られたかのような疲労感でした 笑
今後も月1以上でチケットを確保してありますが、さらに買い足してしまいそうです。
ノートルダムもう観たよって方もまだ観てない方も、ミュージカル未経験の方も、誰が観ても楽しめるもかイチオシの舞台ですのでぜひ名古屋四季劇場に足を運んでください。
劇場でお会いしましょう
もか